「転職活動をはじめたけど職務経歴書の書き方が分からない」「書類選考がなかなか通らない」と悩んでいませんか?
自分の書いた職務経歴書が、採用担当者にちゃんとアピールできているのか、気になりますよね。
私は転職活動は職務経歴書をどう書くかで8割が決まると考えています。
理由は、会社が選考で確認したいポイントのほとんどを、職務経歴書に落とし込むことができるからです。
言い換えると、職務経歴をただ形式的に書いているだけでは、書類選考を通過するのも難しいでしょう。
この記事では、転職活動で職務経歴書が重要な理由と、会社ごとの書き分けの方法について詳しく解説していきます。
この記事を読むことで、採用担当者に刺さる職務経歴書の書き方をマスターできるので、書類選考を通過しやすくなります。
内定の可能性を少しでも上げたいと思っている人は、ぜひ最後まで読んでみてください。
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職務経歴書とは
職務経歴書とは、採用担当者が職務経験やスキルなどを確認するための書類です。
職務要約、職務経歴、資格・スキル、自己PRなどについて、A4サイズの用紙1~2枚にまとめるのが一般的です。
採用担当者は応募者がこれまでに携わった業務や経験、持っている能力やスキルを把握して、「自社で活躍できる人材かどうか」を判断する材料にします。
応募者からすると、「自分のキャリアやスキルを活かして、この会社でこんな貢献ができます」というアピールをする書類と言えます。
転職活動は職務経歴書の書き方で8割決まる
私は採用側として選考に携わることがありますが、内定を出す応募者は職務経歴書の完成度も高い傾向があります。
書類選考では、特に職務経歴書の書き方が重要です。
履歴書と違って書く内容の自由度が高いため、同じようなフォーマットの職務経歴書でも、応募者の書き方によって受ける印象は大きく異なります。
面接はその時々でうまくいった。失敗した。と好不調がありますが、書類選考は十分な準備をすれば失敗がありません。
また、職務経歴書を作り込めば面接対策にもなります。
内定の可能性を上げるために、まずは書類選考を通過できる職務経歴書を作りましょう。
職務経歴書の項目と書き方
ここからは、一般的な職務経歴書の項目と書き方について解説していきます。
職務要約
社会人になってからの職歴を分かりやすくまとめます。
ざっくりとした「あらすじ」を300文字程度を目安に書いてみましょう。
採用担当者に興味を持って貰うことを意識して書くと良いと思います。
職務経歴
これまでの自身のキャリア、業務内容、実績を詳しく記載します。
誰が見ても短時間で理解して貰えるように分かりやすく、簡潔にまとめるのがポイントです。
実績など定量で表せる部分は、数字を使って書くようにしましょう。
工夫した点・PR ポイント
実績、成果を上げるために工夫した点や、意識して取り組んだ内容について記載します。
活かせる知識・スキル
保有資格や技術的なスキルだけでなく、自分の強みとなる能力(コミュニケーション能力、マネジメント能力など)についても積極的に記載してアピールしましょう。
私は前職でセールスコンサルタント職だったのですが、直近の職務経歴書では次のような内容を書きました。
【例】活かせる知識・スキル
- 顧客の経営戦略や同業他社事例等からの仮説課題提起による解決型提案
- CEO、CIO 等の企業経営者や取締役、管理職クラスとの対話、合意形成
- SFA活用による営業パイプラインマネジメント
自己PR
自分が応募企業に入社したら、どんな貢献ができるかをアピールします。
「自分の強み」と「会社の業務内容」の接点を軸に経験、実績、根拠を交えて記載すると説得力が大幅に増します。
採用担当者がイメージできるくらいの内容まで落とし込むことを意識しましょう。
職務経歴書で見られるポイント
採用担当者は、職務経歴書や履歴書を見て、ただ優秀な人を選考している訳ではありません。
仮に優秀な人であっても、自社では活躍できなかったり、すぐに会社を辞められてしまっては全く意味がありません。
おもに次にあげるポイントを見て判断し、さらに詳しく話を聞いてみたい人だけが面接選考に進むことができます。
ひと言でいうなら、採用担当者に「一緒に働きたいと思わせること」が重要です。
職務経歴書で見られるポイント
✔能力、スキル:会社が求める求人要件と能力、スキルが合っているか
✔再現性:これまでのキャリアや実績、強みを同様に再現できるか
✔入社意欲: 応募企業で働くことや採用ポジションでの業務に意欲を持っているか
✔自己の強み・差別化ポイント:自己の強みや差別化ポイントを自覚して言語化できているか
✔転職理由:転職の軸や転職理由の納得性
職務経歴書の使い回しがNGな理由
私の採用側としての経験上、おそらくは使い回しの職務経歴書を見ることがよくあります。
自身の転職活動の経験からも、職務経歴書は会社ごとに内容を書き分けたほうが良いと考えています。
職務経歴書を使い回すデメリットは次の3つです。
職務経歴書を使い回すデメリット
- 入社意欲が伝わりずらい
- 具体的な会社を想定した内容に落とし込むことができない
- 企業への共感を伝えることができない
入社意欲が伝わりずらい
採用担当者は、入社意欲が高い応募者に内定を出したいと考えます。
なぜなら、時間と労力を使った選考の末、せっかく内定を出した応募者が他社に入社してしまうことを避けたいからです。
職務経歴書を使い回すと、応募した会社に特化した内容にならないため、入社意欲が伝わりにくくなります。
具体的な会社を想定した内容に落とし込むことができない
応募する会社の業務内容はそれぞれ違いますし、求人要件もさまざまで一つとして同じものはありません。
職務経歴書を使い回すと、具体的な会社を想定した内容に落とし込むことができないため、インパクトが薄い印象になり、他応募者との差別化が難しくなります。
企業への共感を伝えることができない
近年、企業の「ミッション・ビジョン・バリュー」(MVVといいます)への共感を重視する会社が増えています。
MVVへの共感は組織の一体感を高め、モチベーションを高める効果があるからです。
職務経歴書を使い回すと、MVVへの共感を伝えることができないため、アピールのチャンスを逃すことになります。
MVVとは
✔ミッション:「会社が果たすべき使命」
✔ビジョン:「理想とする会社像」
✔バリュー:「会社が持つ価値観、価値基準」
職務経歴書を書くための事前準備
職務経歴書を書く前に、転職に対する自分の考え方やこれまでのキャリアを整理すると、スムーズに書きはじめることができます。
また、企業や求人内容を分析することでパーソナライズが可能になり、他の応募者との差別化に繋がります。
これらはすべて面接対策としても役立つので、是非実施してみてください。
職務経歴書を書くための事前準備
- 転職の軸を整理する
- キャリアの棚卸しをする
- 企業と求人内容を分析する
1.転職の軸を整理する
転職の軸とは、あなたが転職をするときに重視する理由や動機のことです。
そもそもこの転職で何を優先して、転職によってどんなことを実現したいのかを整理しておきます。
採用担当者は職務経歴書や面接で、転職理由や退職理由、そして転職の軸について確認をします。
これは転職理由や転職の軸を把握することで、求人要件や企業の求める人物像とのミスマッチを防ぐためです。
ミスマッチを防ぐために転職の軸を使うべきなのは、応募者も同じです。
転職を成功させるためにも、転職の軸をしっかり整理してから職務経歴書を書くようにしましょう。
2.キャリアの棚卸しをする
これまでの自分のキャリアを振り返って棚卸しをします。
「仕事の内容」「実績」「能力」に分けて書き出してみると、整理しやすいと思います。
書き出すときは、印象に残っているエピソードにあわせて「課題(苦労したこと)と対策(工夫したこと)」「成功要因や失敗要因(次回はどう対処するか)」までまとめると良いでしょう。
私の経験上、面接の質問で「印象に残っているエピソード」について何度も聞かれたことがあります。
3.企業と求人内容を分析する
企業と求人内容について分析します。
分析をする目的は、応募企業や応募職種と自分のキャリアの接点を見つけることです。
「応募職種の仕事内容」や「必要となる能力や経験」はもちろん、応募企業の「経営方針や戦略」、「競合他社の状況」なども抑えておくと良いでしょう。
私は実際に、次のものを分析の参考にしていました。
企業、求人分析で参考になるもの
✔求人票
✔企業のホームページ、IR情報(有価証券報告書や中期経営計画など)
✔口コミサイト(「転職会議」「OpenWork」など)
✔転職エージェントに聞いてみる
転職に強い職務経歴書の書き方
事前準備が終わったら実際に書いていきます。
転職に強い職務経歴書の書き方のポイントを紹介します。
転職に強い職務経歴書の書き方のポイント
- キャリアや実績だけでなく再現性まで説明する
- 会社の課題に対してどんな貢献ができるかを示す
- 志望動機を書く
1.キャリアや実績だけでなく再現性まで説明する
職務経歴や実績は必ず書くと思いますが、それで終わっている人が多いと感じます。
例えば営業の人であれば、実績欄に「売上金額5千万円、目標達成率120%」というように書きますが、実績や達成率だけでは十分な評価ができません。
商品やサービスの単価は会社によって違いますし、達成率もその会社の物差しでの評価だからです。
採用担当者が知りたいのは、いくら売ったかではなくどうやって売ったか(できること)と、その再現性なのです。
自分ができることと、再現性まで説明することで、採用担当者は自社に貢献できる人材かどうかをイメージしやすくなります。
2.会社の課題に対してどんな貢献ができるかを示す
会社が求人を募集するときは、事業が成長の過程にあり、なんらかの課題があると考えられます。
例えば、新組織の立ち上げには優秀な人材の確保やノウハウ蓄積といった課題がありますし、組織を拡大するフェーズでは人材育成や業務の体系化、効率化といった課題が想定されます。
このような課題の解決に貢献できることを示せれば、書類選考通過の可能性も高くなるはずです。
会社や組織が持っている課題は、求人情報に記載されている「仕事の内容」や「求める人物像」から読み取れる場合もあります。
そのほか、ホームページや採用サイト、有価証券報告書や中期経営計画などのIR資料もとても参考になります。
会社の課題に対して、自分のキャリアや強味を活かしてどんな貢献ができるのかをアピールしましょう。
3.志望動機を書く
職務経歴書には、志望動機を書くことをおすすめします。
一般的に履歴書にも志望動機欄がありますが、「特技」「自己PR」などと同じ欄で記載スペースも限られているため、志望動機の詳細は職務経歴書側で書くと良いと思います。
説得力が増すので、「転職の軸」や「企業のミッション・ビジョン・バリュー 」と組み合わせて書くようにしましょう。
そうすることで「企業への共感」や「入社意欲」が伝わりやすくなります。
私の採用側としての経験上、具体的な志望動機まで書いていない人のほうが多いので、書くだけで他の応募者と差別化することができます。
志望動機は面接で聞かれる定番質問で、採用担当者が必ず確認したい内容なので、先手で想いを伝えましょう。
志望動機は自己PR欄の中で書くか、別に志望動機欄を用意して書きます。
提出前のチェックポイント
職務経歴書が完成したら、提出前に必ず最終チェックをしましょう。
提出前のチェックポイントは次のとおりです。
提出前のチェックポイント
✔誤字脱字はないか
✔内容に記載誤りや漏れはないか
✔全体的に見やすいレイアウトになっているか
✔文章は誰が読んでも理解できる内容になっているか
✔インパクトを残せる内容になっているか
最終チェックが完了したら、いよいよ応募企業に提出します。
年収アップするための転職活動の方法などについて、こちらの記事でまとめています。
【関連記事】転職で年収アップは可能?【相場】【方法】【ノウハウ】まとめ
まとめ:転職活動は職務経歴書で8割決まる!【使い回しNGな理由と書き方】を解説
まとめ
- 職務経歴書は採用担当者が職務経験やスキルなどを確認するための書類で、応募者は「自分のキャリアやスキルを活かして、この会社でこんな貢献ができます」とアピールできる
- 内定が出る応募者は職務経歴書の完成度も高い傾向がある
- 職務経歴書で見られるポイントは、”① 能力、スキル②再現性③入社意欲④自己の強み、差別化ポイント⑤転職理由”の5つ
- 職務経歴書を使い回すデメリットは、”①入社意欲が伝わりずらい②具体的な会社を想定した内容に落とし込むことができない③企業への共感を伝えることができない”の3つ
- 職務経歴書を書くための事前準備は、”①転職の軸を整理する②キャリアの棚卸しをする③企業と求人内容を分析する”の3つ
- 企業、求人分析をする目的は、応募企業や応募職種と自分のキャリアの接点を見つけるため
- 転職に強い職務経歴書の書き方は、”①キャリアや実績だけでなく再現性まで説明する②会社の課題に対してどんな貢献ができるかを示す③志望動機を書く”の3つ
- 志望動機は「転職の軸」や「企業のミッション・ビジョン・バリュー 」と組み合わせて書く
この記事では、 転職活動で職務経歴書が重要な理由と、会社ごとの書き分けの方法について解説してきました。
職務経歴書は単なる選考書類ではなく、面接を含めた選考プロセスを凝縮したものだと言えます。
面接対策と同様に、職務経歴書にも十分な対策をすることで、内定の可能性も変わってくるはずです。
この記事が、あなたの転職活動の参考になれば嬉しく思います。
もし今日から取り組める内容がひとつでもあれば、早速実践してみてください。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。
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